Department of Global Fire Science and Technology

理工学研究科 国際火災科学専攻

神楽坂キャンパス
野田キャンパス

?災科学を通じて
世界の?々の安全を守る

火災科学という学問領域は、現代社会の中のあらゆる分野を包含しています。すなわち工学分野である建築学、都市計画学、反応工学、理学分野である物理学、および化学の学問の基礎を理解し、火災の現象などを把握することに加えて、火災安全のための規制を社会の成熟度に適合させ、どのような運営をするかなど、社会的な問題点まで見通せる能力が必要になります。このため、火災物理?化学、人間安全工学、火災実験?演習などの火災の基礎理論?実践領域や火災現象、建築防災学などの設計実務型火災安全技術領域に加えて、法規制学概論などの施策立案型火災安全技術領域の科目を配し、社会科学的視野から問題を解決する能力の育成も可能なカリキュラムを編成しています。

概要図
  • 国際火災科学専攻の特徴1

    火災科学にかかわる
    専門技術者

    建築物等の火災安全評価?設計体系を深く理解し、火災安全に係わるISOなど国際基準にも対応できる高度専門技術者の育成を行っています。火災科学に関する多彩な授業カリキュラムを提供しており、これらを履修、さらには研究活動を通じて、総合的な火災リスク?被害抑制に資する知識の習得が可能となっています。こうした専門知識を習得することで、火災科学にかかわる専門技術者の養成を行っております。 修了生の多くは、建築業界、防災設備業界、火災保険業界、消防官、民間や国の研究所等、様々な分野に進んでおり、進路の選択肢が幅広いことも大きな特徴の一つといえます。

  • 国際火災科学専攻の特徴2

    社会人
    キャリアアップ

    国内で火災科学に特化した包括的な授業カリキュラムを提供している大学?大学院は当専攻以外に無く、また授業の多くは夜間に開講しており、社会人の修学も可能にしています。全国の消防官、火災予防にかかわる行政担当者、火災事故?被害の鑑定者、防火技術者などの社会人の能力向上(キャリアアップ)についても多くの実績があります。また、当専攻の修了生の多くは、火災科学に関する専門技術者として活躍しています。

  • 国際火災科学専攻の特徴3

    東アジアなどからの
    多くの留学生

    火災予防技術や行政手法の開発を進めている東アジアなどからの留学生を受け入れ、火災科学の基礎教育と火災科学専用の実験棟を活用した実践的教育により、諸外国の火災リスク抑制に役立つ人材の育成も行っています。また、当専攻では、留学生に対しては独自の奨学金制度を設けており、経済的な支援についても充実したものとなっています。

カリキュラム CURRICULUM

専門分野(部門) 授業科目 単位 履修方法 履修年次
火災の基礎理論?実践領域 火災物理?化学概論 2 必修 共通
人間安全工学概論 2 必修 共通
火災実験 2 選択必修(1) 共通
火災演習 2 選択必修(1) 共通
火災科学のための建築工学概論 2 選択 共通
消火科学特論 2 選択 共通
化学火災特論 2 選択 共通
設計実務型火災安全技術領域 火災現象特論 2 選択 共通
防災設備設計特論 2 選択 共通
材料設計概論 2 選択 共通
構造耐火設計特論 2 選択 共通
火災流体力学特論 2 選択 共通
建築防災設計演習 2 選択 共通
行政実務型火災安全技術領域 火災鑑定概論 2 選択 共通
消防防災学特論 2 選択 共通
建築防災学概論 2 選択 共通
都市防災学特論 2 選択 共通
リスク分析?安全性評価特論 2 選択 共通
法規制学概論 2 選択 共通
防火法令特論 2 選択 共通
共通 火災科学特別研究1A 4 必修 1
火災科学特別研究1B 4 必修 1
火災科学特別研究2A 4 必修 2
火災科学特別研究2B 4 必修 2

※科目の内容など詳細情報については「シラバス」からご覧いただけます。

2020年度 大学院要覧 修士課程修了要件
専門科目 一般教養科目 合計
28 4 32
専門分野(部門) 授業科目 単位 履修方法 履修年次
火災科学研究発表演習 1 必修 1~3
火災科学研究技法演習 1 必修 1~3
火災科学研究論文演習 1 必修 1~3
火災科学博士研究1A 3 必修 1~3
火災科学博士研究1B 4 必修 1~3
火災科学博士研究2A 5 必修 1~3
火災科学博士研究2B 5 必修 1~3
火災科学博士研究3A 5 必修 1~3
火災科学博士研究3B 5 必修 1~3

※科目の内容など詳細情報については「シラバス」からご覧いただけます。

2020年度 大学院要覧 博士後期課程修了要件
必修科目30単位を修得しなければならない。
市村 研究室

[専攻]衛生学公衆衛生学,スポーツ科学 [指導教員]市村 志朗 教授 [キーワード]疫学,健康増進
[テーマ例]?火災統計分析 ?消防隊員の健康増進

主に記述疫学手法を用いて、都市や建物における火災の状況などから一般的特徴を捉え、その危険因子や対策に関する仮説を検証することを行っております。また、過酷な環境下で従事する消防隊員の健康に対する諸問題についても調査しています。

大宮 研究室

[専攻]建築防災?安全、火災工学 [指導教員]大宮 喜文 教授 [キーワード]火災,安全,防災,防火
[テーマ例]?延焼拡大性状予測手法 ?散水設備による延焼拡大防止手法

建築物内で火災が発生した場合、火災による被害を拡大させないことが求められます。火災が発生した部屋の開口部から噴出する火炎などによる上階や隣接建物への延焼拡大を抑制するためには、火災時の火災性状を明らかにすることが求められます。また、散水設備を用いることにより火災による延焼拡大を抑制する方法も需要な課題です。

桑名 研究室

[専攻]火災物理,火災化学 [指導教員]桑名 一徳 教授 [キーワード]火災?爆発安全,燃焼理論
[テーマ例]?火災?爆発現象の模型実験 ?燃焼現象の理論解析、数値シミュレーション

火災や爆発事故は、企業や工場だけではなく一般家庭でも起こり得ます。火災?爆発事故を防ぐためには、扱っている物質や作業のリスクを正しく評価し、リスクが高い場合は低減対策を実施することが大切です。そのためには災害現象を科学的に理解し、的確にリスク評価する技術が求められます。大規模爆発現象や火災旋風など、大きな被害につながりやすい現象を対象として研究します。

河野 研究室

[専攻] [指導教員]河野 守 教授 [キーワード]耐火性能,構造信頼性
[テーマ例]?ウェブに開口部をもつ鋼梁の耐火性能の解析 ?デッキ合成スラブ床の耐火性能検証手法の開発 ?鋼架構のリダンダンシーと崩壊温度の解析 ?水平方向鋼製設備の遮炎性能の分析

建築物は、私たちの生活を支える最も基本的な入れ物です。建築物は、建築物の外から働く地震、暴風、積雪のようなさまざまな作用にも耐え、時には建築物の中で起こる火災にも耐えて、私たちを守る必要があります。本研究室では、建築物に働くさまざまな作用を分析し、とくに火災に対して安全な構造物を設計するための研究を行っています。

萩原 研究室

[専攻]避難計画 [指導教員]萩原 一郎 教授 [キーワード]火災安全設計
[テーマ例]?避難施設配置の性能評価 ?国内外の防火基準の比較 ?消防活動の支援性能の確保

建築物の火災時における避難安全を確保するため火災安全設計や防火基準、特に避難施設配置の性能評価、避難安全のバリアフリー化、セキュリティ対策をした避難経路の評価などに関する研究をしています。

松原 研究室

[専攻]消防防災 [指導教員]松原 美之 教授 [キーワード]安全工学
[テーマ例]?爆発?燃焼などの現象理解 ?ICTを活用した火災被害低減 ?その他化学火災に関連するテーマ

通常の建物火災に比較して火災拡大が急速となる危険物に関連する火災の現象を理解し、被害を低減させるための研究を行っています。人間挙動、意思決定過程が重要な要素となりますので、情報通信技術を活用した対策についても研究しています。

松山 研究室

[専攻]火災安全工学 [指導教員]松山 賢 教授 [キーワード]火災?燃焼工学,熱流体,消火理論
[テーマ例]?火災?煙流動性状のモデル化 ?新たな火災安全技術の開発 ?防?耐火性能に関する実験的研究

建物を設計する際,本当に必要な対策を講じるためには,その建物で火災が発生した場合,どのような状況になるのか予測しなければなりません。とくに火災は,燃焼やそれに伴い発生する煙?ガス等,非常に複雑な物理?化学現象を解明することが重要な課題となっています。

水野 研究室

[専攻]避難安全 [指導教員]水野 雅之 准教授 [キーワード]火災時の避難?行動
[テーマ例]?高層建築物の避難流動 ?高齢者福祉施設の介助避難 ?VRによる避難行動解析 ?宇宙空間での避難行動分析 ?火災時の燃焼生成ガス分析

都市や建物における火災を主たる対象として,人々の対応行動や避難行動を中心に統計データの集計,フィールドワーク,実験により解析し,安全な避難のための手法や対策を提案?評価する研究をしています。

柳田 研究室

[専攻]行動生理学/運動生理学/神経科学 [指導教員]柳田 信也 准教授 [キーワード]労働安全/心身の健康
[テーマ例]?消防活動中の熱中症予防 ?消防隊員の心身のフィットネス向上プランの開発 ?火災による燃焼生成物の神経毒性評価 ?避難行動時の不安やストレス反応の解析

働く人々のこころとからだの健康を守るため、ヒトと動物モデルを用いて行動生理学的研究を行っています。近年は、消防隊員の活動安全性を向上させる取り組みについて、暑熱環境における熱中症予防手法の開発などを中心に、様々な実験を行っています。脳神経やそれらに制御される行動の解析から、災害や防災に対する新たな知見を求めていきます。